こんな介護施設には親を入所させたくない!チェックポイントをコッソリ教えます!

介護施設

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私は介護士としていくつかの施設で働いてきました。自分が20代の頃は親もまだ元気に働き、仕事で介護はしていても正直どこか他人事・・・それから時が過ぎ、自分が40代となれば親も立派な”高齢者”、いつしか高齢者介護施設を”入所者の家族目線”で考えることも増えてきました。

「ここなら家族を安心して預けられるな・・」「正直ここは絶対無理!」なんて思う事もあります。そんな私の独断と偏見で感じたことをつぶやきたいと思います。

同じ介護施設でも正直色々と違います

介護施設なんてどこもそれほど変わりないでしょ!?と思われるかもしれませんが、はっきり申しますと「同じ種類の施設でも施設ごとに違いはあります」

老人ホームってどんなところ?介護福祉士から見る高齢者介護施設では”働いている人によって雰囲気が異なる”ということはお話しましたが、今回お話しする”違い”は施設の方針、やり方、といった働く側から見たちょっと細かい違いをお話します。

入浴介助、食事の準備や食事介助、トイレ介助、掃除、シーツ交換、洗濯、相談業務、など仕事内容としてはそれほど大きな違いはないのですが、それらに関するやり方や考え方、ルール、入居者さんとの関わり方など複数の施設で働いてみて気づく違いがあります。

私は派遣社員として働いている間は職場が変わるごとに”その施設のやり方”というものに合わせているのですが、「今回の施設はちゃんとしてる!」とか「え・・こんなやり方するの?」など驚くこともあります。

実際にこんな施設がありました・・

ままころ
ままころ

今まで働いた施設で特に印象に残っていることををお話したいと思います。時々私の愚痴とも偏見とも思える箇所があると思いますがさらりと流してください。

感染防止・衛生面での意識が低い施設

施設内の掃除は介護職員が行う施設とお掃除専門の方が行う施設があります。その違いは施設の規模や介護職員の人数などによっても異なるのでそれ自体は構わないのですが、介護職員が掃除をする場合に「トイレ掃除は手袋をしない」という施設がありました。当時まだコロナウィルスなどなかった10年前の話ですが、トイレ掃除だけではなくお腹の調子が悪い方の排泄介助の時もです。

ままころ
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排泄介助をするのに手袋をするのは失礼だという考えです。他の施設でもそういう方針のところはあったのですがそちらは掃除の時はokでした。

「手袋をしないのですか?」と聞いてみたところ「うちの施設では手袋をしません」と施設長(関連施設の施設長の息子、高級車に乗る20代後半男性)に言われ、他の介護職員の方たちも皆素手で行っていました。便汚染した衣類を扱う時もです。それまで働いたほとんどの施設では感染予防のために使い捨ての手袋や掃除用の自分専用ゴム手袋をするのが当たり前で介護職員が自由に使える使い捨て手袋が置かれています。

コロナウィルスが出てくる以前から介護の仕事では感染予防や衛生管理について指導されるのでそういった施設は少ないと思うのですが・・・その施設では今まで見たこともないほどボロボロで黒ずんだスポンジでコップを洗っていたり(あまりに酷かったので派遣された日に交換させてもらいました)、食事の時に床に落ちた食べこぼしは掃除の時間(夕方)まで放置する為、踏まれたり施設中が汚くご家族の方が来られても申し訳ない気持ちに・・・しかも認知症の方が生活をするグループホームだったので食べこぼしなどは口にしてしまう危険もあります。施設長はじめ、働いている人の誰も気にする人がいないのが不思議でした。

ままころ
ままころ

ケアマネさん以外の職員は経験が少なく、その施設のやり方しか知らない介護職員さんばかりだったのでそれで通ってしまっていたんだと思います。潔癖の私は素手はどうしても抵抗があったのでポケットに自前の使い捨て手袋を入れて仕事をしました。休憩は派遣社員の私だけがとれるという気まずさ。おまけに「ここは霊が出るよ」と若い介護職員の女の子が言ってくるので色んな意味で怖くて契約更新はしませんでした。

雑巾の干し方まで完璧な施設!でも・・

先ほどの施設の次に派遣されたところは働いていて気持ちの良い施設でした。入所者さんが食事を終えるとすぐに床の食べこぼしはほうきと塵取りで撤去。入居者さんの洗濯物は預かりから返却まで徹底して管理(肌着がなくなった、この名前のない靴下は誰の?など適当な施設もあるんです)。洗濯を干すハンガーさえもきちんと片づけます。職員が行う掃除も掃除道具の保管も完璧!

ままころ
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それが当たり前なのですが出来ていない施設も多いんです。

ここもケアマネさんと介護主任さん以外は介護職の経験が短い職員さんばかりでしたがテキパキと働く方が多く休憩時間も交代できっちり取れる働きやすい施設でした。施設長さんは長年介護職に就かれている優しくて働き者の素敵な女性で、今までで一番働きやすい環境だったと思います。ですが、珍しく男性がひとりもいない女性ばかりの施設で、小柄な入所者さんばかりだったせいか困ることはなかったのですが大柄な男性の介助となればご家族は不安に思うかもしれないな・・と思いました。

ままころ
ままころ

入所者さん同士気が合って仲良くされている方も多く、バイタルチェックに行っても誰かのお部屋に遊びに行っていつも居室にいないなんてことも♪でも、皆さんがそうとは限りません。入所されて気が合う人がひとりもいないとなるとよけいに孤独感が増します。うちの父はお世話になっていた高齢者住宅で競馬や競輪の話で気が合う男性職員さんがよく話し相手をしてくれていたようです。同性の介護士さんの方が話しやすいこともありますよね。

”アットホームな雰囲気”が売りの施設

私が初めて介護の仕事をした施設はアットホームを売りにしており、介護職員は20代から30代の独身の人が多く、明るい雰囲気で入居者さんと職員の距離がとても近い印象でした。季節のイベントにも力を入れておりみんなを楽しませることに多くの時間を割いて残業の時間もとても多かったです。

ここでは正社員として雇用していただいていたので長い期間お世話になったのですが、入所者さんのことを「○○ちゃん」やニックネームで呼ぶ職員が多く私もその中の一人でした。

経験の無さとアットホームが売りという事への勘違いだったと今では反省していますが、ご家族が自分の親が孫のような年頃の子に「○○ちゃん」などと呼ばれていたらいい気はしませんよね・・

ままころ
ままころ

私がおばさんになり若い介護士さんを見ても、自分のおじいちゃんおばあちゃんのように接する人がいます。2人の時は相手が居心地のよいように孫のように接してあげることも必要かと思いますが、他の人がいる時はそれなりにしたほうがいいのでは・・・と、おばさんは思います。

まだまだ”こんな施設があった”とお話ししたいところですが、次はご家族の入所を考えて施設選びをご検討される時に意識してみるとよいことを次にまとめてみました。

家族を「入所させたくない介護施設」と「安心して入所できる介護施設」の見分け方

チェックしてポイントその1 ~施設長の人柄~

介護施設も一般の会社の社長と同じように色々なタイプの施設長(管理者などとも言います)がいます。介護職員の意見を尊重してくれる人もいればこちらの意見は全く聞き入れてくれないという人もいました。ご家族や入居者さんには特別にいい顔をするタイプの人などもいて、そういう方は一見とても親切でよくできた人に見えます(スミマセン)。施設の規模が小さいほど施設長の影響が大きく、介護職員の意見を聞いてもらえないブラック施設だと最終的には入居者さんに良いサービスを提供することが出来なくなります。また、有料老人ホームやデイサービスは施設長になるための資格要件が定められていない為、全く異なる職業から施設長になる方も稀にいらっしゃいます。日々業務に追われる介護職員に理想論を押し付ける介護経験のない施設長なんかは介護職員からは疎まれていたりしています(またまたスミマセン)。職員から信頼されている施設長がいるところは「介護職員にとっても入居者さんにとっても良い施設」と言えます。

ままころ
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電話や見学などで施設長とたくさんお話をして人柄をチェックしてみて下さい。介護職員とどのように接しているかも忘れずチェックですよ!

チェックポイントその2~介護職員同士の仲が良好~

介護職の経験が長いから良い介護士とは限りません。介護職はひとりで淡々とする仕事ではないので経験よりも人柄が重要だと思います。もちろん仲が良いだけでは仕事はできませんがチームワークが良いことは介護職ではかなりのプラス要素です。良い仲間がいると困難な事があっても対応する方法が見つかったり共に成長できるような環境となります。長い時間を共にされる入所者さんからしても介護職員の人柄は重要なポイントですよね。

ままころ
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施設長やケアマネさんに職員の事を聞いても建前しか出てきません。見学の際に介護職員をちらちら見てチェックして下さい(もちろん声を掛けて下さっても構いません)。入所者さんとお話できるチャンスがあれば聞いてみてもいいかもしれません。あと、介護職員のあいさつの有無なんかも気にしてみて下さい。私は自分の派遣先を決める際の見学で介護職員があいさつをしてくれないところはお断りするようにしています。

チェックポイントその3~やっぱり基本は感染予防対策と衛生管理~

コロナのことをきっかけに介護関連のお仕事をされているところは今まで以上に感染防止対策は徹底されていると思いますが、「こんな施設があった」でお話しましたが食べこぼしを放置している、食器を洗うスポンジが不衛生、施設内が汚い、など直接介護には関係のないことですがそういうことに意識を向けられていないのは私からすると大きな不安材料です。見学に行ったら清掃状況などをチェックしてみてください。

ままころ
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「勤務時間内にどうしても掃除まで手が回らない」という事は私が勤めた施設でもありましたが、施設長に相談して掃除専門の方に来ていただくことになりました。

まとめ

入居者さんのご家族がおそらく一番頼りにするのはケアマネージャーだと思います(ですよね?!)。ですが、入居者さんが生活の中で一番時間を共にするのも、日々何かしら変化がないか状態を観察しているのも介護職員です。私が親を入所させてもいいと思える施設は「職員から慕われる施設長がいて、介護職員の人柄がよく、清潔にされている施設」です。ちょっと理想が高いかもしれませんが頭の片隅に置いておいてくださいね!

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