今回は高齢者の見守りサービスについて種類や内容などを比較し、わかりやすくまとめてみました。
高齢者(親)の見守りサービスって!?
高齢者の見守りサービスってどういうものなの?
「離れている家族が元気か状況を知りたい」「親が一人暮らしだから何かあったら心配」「認知症の症状があるからヘルパーさんが来ない日が心配」などといった家族の不安や、高齢者さん自身が「話し相手が欲しい」「家事をするのが大変」など介護の必要の有無にかかわらず高齢者の生活の中での不安に対応するものが見守りサービスです。
見守りサービスを提供しているのはどういうところなの?
高齢者の見守りサービスは主に自治体や民間の企業が行っていて、サービスの種類も幅広いのよ。「サービスを受ける人の状態」や「希望する内容」「費用」などでそれぞれに合ったサービスを選ぶといいと思うわ!
今回は介護保険外のお話になります
高齢者見守りサービスの種類と内容
高齢者のお家に行く「訪問タイプの」見守りサービス
お家に来てくれる訪問タイプの見守りは費用の掛からない安否確認から、家事や買い物、話し相手など日常生活で困った時に利用できる有料のサービスがあります
高齢者宅へ訪問する見守りサービスは以下のようになります
- 民生委員や地域の見守りボランティア等による高齢者宅への訪問や見守り活動(回数などは地域によって異なる)
- 月1回訪問して家族に報告してくれる日本郵便の見守り訪問サービス
- 家事代行会社などによる介護保険適応外サービスによる生活援助サービスなど
民生委員などによる高齢者宅訪問
民生委員の方などが自宅を訪問してくれ、変わったことや心配事などがないかお話を聞いてくれます。何かサポートが必要な場合は情報提供や関係機関へ連絡を取るなどをしてくれます
高齢者さんの中には家族よりも家族以外の方が相談しやすいと言う方もいらっしゃいます。家族には気を使ったりするのかもしれませんね。
家族には言いにくい事でも誰か話せる人がいるのはいいよね。
日本郵便見守り訪問サービス
日本郵便による見守りサービスの中のひとつが「見守り訪問サービス」です
月に1度郵便局社員が家を訪問して生活状況を確認、家族など指定している先へ報告してくれます(月額2500円が必要)
固定の基本質問7項目、選択可能な質問3項目の10項目の質問や会話からの状況を報告してくれます。
月に1度っていうのはちょっと少ない気もするけど、”まだまだ元気でそこまで心配はしていないけど”って方なら月1で十分なのかも。
家事代行会社などによる訪問サービス
お掃除やお料理をしてくれる”お手伝いさん”といったイメージの家事代行ですが、今はシニアサポートプランなど高齢者向けのサービスを提供しているところも多くあります
介護保険サービスを利用している方がヘルパーさんの来ない日に利用したり、介護保険サービスでは対応してもらえない事をお願いしたり、また介護認定を受けていない方でもお家に訪問してもらい気軽にサービスを受けることができます
サービス内容や料金は会社によって異なりますが初回はお試し価格で利用できるところもあります。家事以外にも通院の付き添いや送迎などにも対応してくれたり、夜間対応も可能なところもあるので登録しておくことでいざという時も安心です!
家族が同居していても忙しい時はこういったサービスを利用したいね!
高齢者向け家事代行サービス会社おすすめはこちら
センサーが感知して家族に知らせる「センサータイプ」の見守りサービス
センサーが反応して知らせてくれるタイプの見守りは介護福祉士が選ぶ 簡単で安心高齢者の見守り家電おすすめ5!でもご紹介した「家電などを使用した状況を知らせる家電センサー」の他にも「人の動きを感知する人感センサー」「ドアの開閉を知らせる開閉センサー」などがあります
主に活動の状況をスマホなどで確認できるというものなのですが、セキュリティ会社のセンサーでは一定時間以上活動がなければ自動で通報するようなものもあります(詳細はこの次の通報タイプの見守りに記載)
毎日の生活を”自然に程よい距離感で見守れる”のがセンサータイプの見守りです。見守りセンサーについては別記事で詳しくご紹介しますね。
センサータイプの見守りはこちら
緊急時に通報、駆けつけてくれる「通報タイプ」の見守りサービス
やはり、高齢の親を持つ子供として心配なのは緊急時ではないでしょうか?脳梗塞や心筋梗塞など数分の対応の遅れが命に係わる事もあります
しかし、どんなに気にかけていてもすぐに対応することはなかなか難しいです
緊急時に駆けつけてくれる通報タイプの見守りサービスは家族にとっても本人にとっても大きな安心となります!
通報の方法は緊急時にボタンを押すなどをして知らせるタイプと、センサータイプの見守りでもお話しましたが一定時間以上動きが検知できない場合に自動で通報するタイプがあります
緊急時に通報すると駆けつけてくれる見守りサービスは以下のようなものがあります
- 自治体による緊急通報装置の貸し出し等
- 大阪ガスセキュリティサービス おまもりコール(大阪、兵庫、京都、奈良)
- セコム 親の見守りプラン
- アルソック 見守りサポート
自治体による緊急通報装置の貸し出し
多くの市町村では緊急通報装置の貸し出しを行っています
貸し出しの条件はそれぞれ異なり、費用も0円から数千円と設置する装置や所得によって違うのでお住いの市町村に問い合わせてご確認下さい
貸し出しの条件にあてはまっていて、費用も安く済むかもしれないからお住いの市町村のHPで検索してみよう。
大阪ガスセキュリティサービス お守りコール(大阪、兵庫、京都、奈良)
緊急時の通報で駆けつけてくれるのはもちろん、”通報するまでもないけど相談したい”という時でも相談ボタンを押すだけで看護師や保健師が在中しているコールセンターにつながり話を聞いてくれるお守りコール
ペンダントタイプのボタンは標準セットになっていて、お風呂に設置できる防水タイプの非常ボタン(オプション月額440円)もあります
★標準サービスが月額2750円、初期費用16500円
緊急ボタンってなんだか躊躇してしまうけど、相談ボタンだと気軽に押せるよね!
セコムホームセキュリティ
セコムホームセキュリティ公式HPより
親の見守りプラン
セコムの親の見守りプランは、基本サービスの「侵入者の感知」「火災の感知」「非常時の通報」に「安否見守りサービス」「緊急通報サービス」がプラスされた高齢者宅向けのプランです
◇セコム親の見守りプランのセット内容◇
-
- 「ホームコントローラー」
- 「マイドクター」※握るだけで通報できる室内用ペンダント型緊急通報装置
- 「火災センサー」
- 「扉窓センサー」
- 「空間センサー」
- 「フラッシュライト(戸建てプランのみ)」
[これらのセットでできる事]
■在宅時、外出時の防犯(扉が開くとセコムに知らせる)
■火災時にブザーと音声でお知らせ、セコムに異常を送信(必要に応じて119通報も)
■非常時に非常ボタンでセコムに通報
■空間センサーを生活同線に設置し、一定時間以上動きがない場合は異常信号を自動でセコムに送信
■親の様子がアプリでわかる
■マイドクターを握るだけでセコムに通報
■健康相談など24時間いつでも無料で電話できる
費用は以下のようになります
- レンタル⇒月額4400円+(工事費44000円、保証金20000円)
- 買い取り⇒月額3000円+(買い取りシステム192400円)
オプションサービスにはセコムマイドクターウォッチがあり、消費カロリーや歩数、睡眠などの情報をチェックできる他、外出時に体調が悪くなった時も緊急通報が可能。更に、一定時間体の動きが検出できない時に自動で緊急通報もしてくれます。
しっかりと見守りたいならセコムの親の見守りプランがおすすめです!
セコム見守りフォン(携帯電話)
ストラップを引っ張ると緊急通報ができるようになっており、自宅はもちろん自宅以外への駆けつけ(有料)も行ってくれます
- 基本料金 月額2200円 加入料金10000円
- 現場急行料金 自宅⇒無料 自宅以外10000円(1時間まで)
気軽に始めてみたいならセコム見守りフォンだね!
アルソック
ALSOK公式HPより
みまもりサポート
アルソックのみまもりサポートでは非常通報装置+オプションで必要なものを選べるようになっており、基本の装置だけだと費用はかなり抑えられます
◇アルソック見守りサポート◇
コントローラー(非常通報装置)
◇オプション◇
- ペンダント型非常押しボタン
- 火災センサー
- 見守り情報提供サービス(空間センサー、安否確認ボタン、見守りタグ)
- ライフリズム監視サービス(開閉センサー、センサー送信機)
[コントローラーのみでできる事]
■緊急ボタンで駆けつける
■相談ボタンから24時間相談ができる
■救急情報登録(持病やかかりつけの病院などを登録。救急隊員へ引き継いでくれる)
[オプションのサービスでできる事]
■ペンダント型の通報装置で緊急時に通報
■火災や煙を検知すると駆けつけてくれる
■以下の見守り情報提供サービスが受けられる(メールで通知が送られてくる)
- 食事や服薬などボタンを押してもらうことでの安否確認
- 室温度センサーで熱中症リスクがある時に通知
- 外出や徘徊の発生などの通知
- 見守りタグで位置情報をアプリで確認できる
- 緊急速報などがあった時に知らせてくれる
非常通報装置の費用は
- お買い上げ⇒月額1870円+(工事費13200円、機器費52800円)
- レンタル⇒月額2750円+(工事費13200円)
- ゼロスタート⇒月額2970円
靴に付けられる見守りタグば認知症の方の徘徊などでの心配も軽減できますね。
他にも自宅の様子をカメラで見られる「アルボeye」などもあります
まもるっく(携帯電話)
アルソックのGPS付きの携帯電話まもるっくもストラップを引くだけで緊急通報ができます。
- 月額1870円 初期登録費用6600円
- 駆けつけサービス出動料金1回6600円(1時間まで)
月額費用が安いので借りやすいね。
お届け物のついでに安否確認「宅配タイプ」の見守りサービス
お届け物を届けて安否確認する見守りサービスは
- 生協の宅配パルシステム見守り安心サービス(地域による)
- ヤクルト 愛の訪問活動
- 高齢者向け配食見守りサービス(各地域の配食サービスや宅配クック123、ワタミの宅食など)
高齢者の方は”宅配”を利用することはあまり多くないかもしれませんが、ヤクルトや生協、高齢者向けの宅配弁当なら利用しやすいと思います
高齢者の健康面を支える「食」に関する宅配なので一石二鳥だね!
宅配食についても詳しくご説明しています
高齢者見守りサービスを比較
訪問タイプ | センサータイプ | 通報タイプ | 宅配タイプ | |
料金 | 有料サービス例
2時間5500円 1時間2800円 |
◎ | 月額1870円~ | ◎ |
緊急時 | △ | 〇 | ◎ | × |
お手軽さ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
通報タイプは思っていたよりも月額費用が安いし、家事代行サービスもこの金額でお願いできるんだったら時々頼みたいね!
緊急時はやっぱり通報タイプが安心ね!
高齢者見守りサービス種類と内容を比較 まとめ
高齢者見守りサービスの種類と内容はお分かり頂けましたでしょうか
- 訪問タイプ⇒高齢者宅に訪問して安否確認やサービスなどを提供してくれる
- センサータイプ⇒センサーが家族やホームセキュリティ会社に状況を知らせてくれる
- 通報タイプ⇒緊急時に通報することで駆けつけてくれるものや、一定時間以上動きがなければ自動で通報してくれるものも
- 宅配タイプ⇒宅配便を届けた際に安否確認などをしてくれる
以上の4種類をご紹介しましたが他にも電話やメールの見守りサービス、スマホアプリを使った見守りサービス、電気や水道会社のサービスなどもあるのでまたの機会にご紹介したいと思います
その他、見守り家電と見守りカメラは別記事にまとめているので↓をご覧ください
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